保護者たちとのトークセッションでは「自閉症

オーウェンの母の純粋な愛情はすべての親のお手本 ―― オーウェンのお父さん、ロン・サスカインドさんと以前からご友人だったことがきっかけで、本作を撮ることになったそうですね。ご家族と2年ほど一緒に過ごされたそうですが、その間に監督はどのようなことを感じられましたか? ウィリアムズ 本作を撮ることになったきっかけをよく聞かれるんですが、あなたは予習してきてくれたのですね(笑)。 シャネルiPhone7ケースありがとうございます。サスカインド家で過ごす間、様々な感情が湧き上がりました。 ルイヴィトンiphone7ケース自閉症について知らないことが多かったので、最初はナーバスになったりもしましたが、オーウェンや彼の友達を知る中で、彼らが本当に素晴らしいということが分かりました。  ニューロダイバーシティー、直訳すると脳の働きに多様性があるという言葉なのですが、そういった自閉症スペクトラム障がいと呼ばれるところに属する方たちが、いかに素晴らしい才能を持っているか、この映画を作ることで理解することができました。 ヴィトン iphone7ケース  また、オーウェンは素晴らしいストーリーテラーでもあります。私も映像作家として物語を伝えていますが、彼は本当に優れたストーリーテラーなので、たくさんのことをオーウェンから教わりました。 シャネルiphone8ケース  オーウェンのお母さんのコーネリアの純粋な愛には、とても心を打たれました。彼女はお手本となるようなお母さんだと思います。 ルイヴィトンiphone7ケース自分の息子と通じ合うために、誰にも止めることができない強い思いを持っているんですね。お父さんのロンもお手本となる人物だと思います。 エルメス iphone7ケース ■スイスのプロジェクトで脳科学研究を体感 ―― 映画を製作する中で、自閉症の子どもの治療や子育てなどについてのリサーチは行いましたか? ウィリアムズ オーウェンの父・ロンが書いた『ディズニー・セラピー 自閉症のわが子が教えてくれたこと』(ビジネス社)を読みました。この本を読むと分かるのですが、両親としての“旅路”がしっかりと書かれています。 グッチiPhone7ケースオーウェンの診断から始まり、自閉症だと分かってからどんなことを学ばなければいけなかったか、その過程が書かれており、非常に参考になりました。オーウェンが診断された当時、自閉症というものがどのように見られていたのか、現在はどうなのか、その変遷も含めて、医学的見地から、そして感情面においても、彼らの道のりが書かれていて、何度もこの本を読んで準備をしました。 ヴィトン iphone7ケース  それから、スイスの「Human Brain Project」という人の脳をマッピングするプロジェクトでは、脳で今どんなことが起きているのかを学んだり、視覚的に体感させてもらったりもしました。 ■ディズニーを通して感情を学ぶ「ディズニー・セラピー」 ―― 監督は「ディズニー・セラピー」のどんなところが特に良いと思いますか? ウィリアムズ ディズニーのアニメーション作品は、古典的な寓話がアップデートされて作られていると思います。 ルイヴィトンiphone7ケースなので、その時代ごとに、人生のガイドとして使えるものであり、しかも表情が誇張されているから、自閉症の方が世界を読み解く手がかりとして非常に向いているのではないでしょうか。実際に、多くの自閉症の方たちはディズニー作品に引かれるそうです。 シャネルiphone8ケース  そして、ディズニー・アニメーションは、オーウェンが最も情熱を感じるものです。情熱を感じられるものに焦点を当てることができれば、そこから他のこともコントロールできるようになるのではないか、というのがロンの考え方です。 ゴヤールiphone7 ケース非常に興味深いと思います。  オーウェンはディズニー・アニメーションをVHSのビデオで見ています。 シャネルiphone8ケース一時停止して1コマごとに、その場面の感情がどういうものなのか研究できるからだそうです。さらに映画のクレジットを読むことで、字を読むことも独自に学んだそうです。 シャネルiphone7ケース  こういったことを知って、私はディズニー・アニメーション、そしてディズニーに対して新たに尊敬を抱くようになりました。 ■オーウェンのディズニー作品への深い理解にディズニー関係者も感銘を受けた ―― 本作の製作に当たって、ディズニーはとても協力的だったそうですが、具体的にどのような協力がありがたいと感じましたか? ウィリアムズ クリエーティブな面において、全くコントロールされず、最後まで何も言われなかったことがありがたかったです。 グッチiPhone7ケース途中経過を見せろとも言われず、ディズニーの映像も好きなように使わせてもらえました。  最もありがたかったのは、これは先例がないことなのですが、本作には独自のアニメーションが用いられていますが、そのアニメーションのキャラクターを、ディズニーの映像と一緒に登場させて、やり取りさせてもらえたことです。 ヴィトン iphone7ケースこれには本当に感謝しています。  本作のストーリーを気に入ってくれたこともあると思いますが、オーウェンがディズニーの大ファンだということが大きいと思います。 ルイヴィトンiphone7ケース彼はディズニーから愛されているんですよ。『アラジン』のジャファーの声を演じているジョナサン・フリーマンが、オーウェンの『アラジン』に対する理解が非常に深いと知って感動したり、ディズニーのクリエーターたちも、オーウェンが作品を深く理解して、生きていく参考にしていることに感銘を受けたりしたそうです。 グッチiPhone7ケース ■本作を最高の子育てができるきっかけにしてほしい ―― 『ぼくと魔法の言葉たち』は、本当にたくさんのことを学べる映画だと思います。子育てに悩むこともある日経DUALの読者に、この映画をぜひ見てほしいです。 グッチ iphone7ケース,監督から読者に、本作を通してメッセージをいただけますでしょうか?こどもみらい園」を訪問し、子どもや保護者たちと交流  来日中、ウィリアムズ監督は発達障がいの子どもたちが通う施設を訪問しました。個別学習塾「東京未来大学 こどもみらい園」を訪れた監督は、授業を見学しながら、子どもたちと触れ合ったそう。 シャネルiphone7ケース保護者たちとのトークセッションでは「自閉症をはじめとした脳の障がいと見なされていたものは、脳の個性である」という考え方を説明し、意見交換が盛り上がったそうです。

 グッチ iphone7カバー

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 訪問の感想を伺うと、「本当に楽しかったです! 学園もすてきでしたし、子どもたちもすごくかわいくて。 iPhone7ケース シャネル風とてもポジティブなメッセージを持った環境だと思いました。保護者たちは非常に子どもたちを理解していて、子どもとつながりたいと考えている人ばかりでした。 ルイヴィトンiphone7ケース『ぼくと魔法の言葉たち』を見てくれた保護者たちと実際に会って、話をすることができたのですが、この映画を通して、ロンとコーネリアがしてきたことに大きなインスピレーションを感じてもらえたようでした」と、笑顔で答えてくれました。  『ぼくと魔法の言葉たち』を見た保護者や講師の方のアンケートから、コメントを抜粋してご紹介します。 エルメス iphone7ケース  「素晴らしい映画でした。子どもの歩んできた道と重なる場面がいくつかあり、涙が出てきました。 ルイヴィトンiphone7ケース自閉症を知らない大勢の人にも見てもらいたいと思います。(中略)本人の自立をサポートする支援が充実すると良いと思います」(保護者)  「(映画ではオーウェンが大学卒業後に介護者付き支援ハウスで一人暮らしをし、映画館でアルバイトをして自立を目指すが)日本では、とても限られた範囲の選択しか与えられていないと感じます。 ルイヴィトンiphone7ケース普通学級でついていけない子どもは、特別支援学校や特別支援学級に行くことを勧められますが、本人に適合しているかでなく、普通学級からの排除的な印象です」(保護者) 「発達障がいを持っている人が、どのようにしたら生きやすくなるのか、どうしたら自立した生活が送れるのか手探り状態でもあり、固定化された障がい者枠での就労が正しい道としている現実があると思います。グループホームでも大規模で安定的運営は少ないそうです」(保護者)  「日本には、“かわいい子には旅をさせろ”という言葉がありますが、映画を見てその言葉を思い出しました。 iPhone7ケース シャネル風たくさん愛を注いで、そして巣立たせる…。それは、すべてのお子さん、子育てに共通していると改めて思いました」(施設職員)  オーウェンの暮らすアメリカと日本とでは、子どもの自立に対する考え方や支援に大きな違いがあることを痛感しました。 ディオールiphone7ケース『ぼくと魔法の言葉たち』は、親として子どもをどう導くか、どのように自立の道を見つけさせるか、といったことを考えさせられる映画です。 『ぼくと魔法の言葉たち』 4月8日 シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開予定 (C) 2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved. 配給:トランスフォーマー 公式サイト:http://www.transformer.co.jp/m/bokutomahou/ (取材・文/清水久美子 ロジャー・ロス・ウィリアムズ監督分撮影/杉 映貴子) 清水 久美子: メーカーでOLとして働きながら、夜は音楽雑誌の編集部でアシスタント業務をこなし、結婚を機にパソコン誌の編集部に転職。 グッチiPhone7ケースその後フリーライターになり、各業界誌で執筆を重ね、男女の双子(2013年現在中学3年)を出産後は妊婦や産婦人科に取材しマタニティ雑誌に寄稿。その後、最も好きなジャンルであるエンターテインメント、映画・海外ドラマ・音楽の記事を主としたライターへと転向。 MCM iphone7カバー激安「SCREEN」「日経エンタテインメント!海外ドラマSpecial」や、「日経ウーマンオンライン」「TVグルーヴ・ドット・コム」「クランクイン!」などにて執筆中 ウィリアムズ どの親にも学んでもらえることが本作にはあると思います。ある意味、子育ての“マスタークラス”的な作品と呼べるのではないでしょうか。 シャネルiphone8ケースこの映画は、愛について、そして家族についての物語です。子育て中の方々には感動してもらえると思いますし、インスピレーションや勇気を与える作品になっていると自負しています。 ルイヴィトンiphone7ケースぜひ本作をご覧になって、最高の子育てができるきっかけにしてもらえたらうれしいです。